top of page
仏像

​四無量心

-ブッタが教える4つの愛-

​タイヨガマッサージを学ぶときに

​私が最初に師から教えて頂いた事。

花のつぼみ

慈愛 メッター

「慈しみの心」

相手の幸福を願い望む心

あらゆる人に、深い友愛の心を限りなく配ること。

積極的に他者を気にかけメッターを育むことは仏教瞑想のひとつでもあります。

まずは自己への慈悲を育み、そして愛する人、友人、他者、敵にいたるまで生きとし生けるものすべてに慈しみの心を幸福であるかを願っているか?自分自身の意図や成果を観察することでもあります。

メッターの近くの敵は自己中心的な愛情です。

表向きは他者への愛を語り善を尽くしますがそれは自分の肩書や欲求のためである場合です。

メッターの遠くの敵は意識的に他者を苦しめたいと願うことです。

(慈無量心)

古代寺院の蓮の池

喜愛 ムディター

「喜びの心」相手の成功や幸福を心から共に喜ぶ心。あらゆる人の喜びを見て、自らも喜ぶ心を限りなく起すこと。喜びの共感。

 

クライアントが施術を必要としなくなり、クライアントでなくなっても健康と幸福を祝福することでもあります。

ムディタの近くの敵は極度の高ぶりや喜びです。

極度の喜びはそれが過ぎると苦しみを呼びます。

ムディタの遠くの敵は嫉妬や相手に悪意を持ちながら羨むことです。

 

(喜無量心)

池の蓮

悲愛 カルナー

「憐れみの心」苦しみを除いてあげたいと思う心

あらゆる人と、苦しみを共にする同感の心を限りなく起すこと。

カルーナはクライアントの意図に意識を向け、クライアント主体の健康管理や時には無償で施術を行うこと(カルマヨガ)なども言います。

​ただし自分自身への思いやりを持つことで尽くしすぎないというバランスを保つことが大切となります。

カルーナの近くの敵は上から目線での情け心です。可哀そうな人なので施そうという自分の方が優れているという態度で哀れむことです。

​カルーナの遠くの敵は他者の苦しみを当然の報いだと信じる残酷な心です。

(悲無量心)

ハスの花

捨愛 ウッペカー

「平静な心」好き嫌いを離れ執着を捨てた心。

いずれにも偏らない、平静な心を限りなく起すこと。人種、お金、性別、教育の有無、生き方の違いは重要ではなく、誰もが悟りも苦しみも平等に得る可能性があることを示します。

施術者は落ち着きのある安定した心の状態でいることが必要とされます。

侮辱や賞賛に影響を受けず、人生は山と谷があることを理解しあるがままを受け入れる心を育みます。

​ウッペカーの近くの敵は無関心です。

ウッペカーの遠い敵は執着、渇望、固執。

​自分の求める成果に囚われすぎて感情や心の判断力に影響を及ぼすことです。

(捨無量心)

施術者は生きとし生けるものが幸せであることを願い
苦しみを持つ人たちに対する思いやりの言葉や行動を示し
​その結果に対して平静な心であることを大切にします。

施術者は常に自分の心と体に向き合い
自分の今この瞬間のエネルギーの流れを知り、
クライアントを今この瞬間へと導きそしてクライアントの滞りをとり自由にし
​お互いが本来持つ内なる喜びのエネルギーで満たされます。

そんな体験をすることが出来るようになるのが

二人でするヨガ

二人でする瞑想

と言われるタイヨガマッサージ(タイ古式マッサージ)です。


上記に書かれたことを実際に完璧に出来ている方は、私も含め多くはないと思います。
ただこの四無量心を心に置いておくことで
日常の中でも自分への《きずき》を得られるように思います。
きずき》をひとつひとつ築き上げることで
あなただけの城《
きずき》が出来るのではないでしょうか?

 

bottom of page